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導入:ChatGPTで書いた記事、毎回同じ味になっていませんか?
「またこの言い回し……」 ChatGPTで生成した記事を読み返して、ため息をついた経験はありませんか?
「いかがでしたでしょうか」「〜と言えるでしょう」「〜することが大切です」。どれだけプロンプトを工夫しても、AIが書く文章にはどこかテンプレート感が漂います。さらに困るのが、毎回新しいチャットを開くたびに、ペルソナ設定や文体ルールを延々とコピペし直す作業。気づけば「書く時間」より「指示を出す時間」のほうが長くなっている――そんな副業ブロガーは少なくありません。
実はこの悩み、Claude の Projects 機能を使えばほぼ解消できます。私自身、Projectsを導入してから、初稿の修正時間が1記事あたり約60分→15分に短縮。しかも文体のブレが激減し、「最近文章のトーンが安定してきましたね」と読者から言われるようになりました。
この記事では、Claude Projects に「自分専用ライター」を仕込む具体的な手順を、コピペで使えるプロンプト付きで解説します。Claude Pro(月20ドル)を契約しているのにProjectsを使っていないなら、はっきり言って宝の持ち腐れです。
結論:Projectsは「カスタム指示+ナレッジ」で化ける
先に結論をお伝えします。
Claude Projects に**①カスタム指示(あなたの文体・読者像・NGワード)と②ナレッジ(過去記事・ペルソナシート・ブランドガイド)**を仕込んでおけば、次回からは「今日は〇〇について書いて」のひと言だけで、あなたの癖・トーンを反映した初稿が出てきます。
ChatGPTにも似た機能として「GPTs」がありますが、比較すると以下の違いがあります。
| 項目 | Claude Projects | ChatGPT GPTs |
|---|---|---|
| 設定の手軽さ | テキスト貼るだけ | 構築画面が複雑 |
| 長文の一貫性 | ◎(200Kトークン) | ○(128Kトークン) |
| ナレッジ参照精度 | 高い(引用元を明示) | やや揺れる |
| ブログ用途の相性 | ◎ | ○ |
特に長文記事の一貫性は、Claudeが頭ひとつ抜けています。3000字を超える記事でも、冒頭と末尾で文体がブレないのは大きな武器です。
Before: 「読者の皆様、いかがお過ごしでしょうか。本日は副業について解説していきます……」(汎用AI感) After: 「副業を始めて3ヶ月、いまだに月1万円も稼げていない――そんな焦りを抱えていませんか?」(自分の癖・読者像が反映)
この差を、設定わずか30分で生み出せるのがProjectsの威力です。
方法:5ステップで「自分専用ライター」を作る
ここから具体的な手順に入ります。Claude Pro契約済みであることが前提です(無料プランではProjectsは使えません)。
Step1:Projects を作成する
Claudeのダッシュボードにログインし、左側メニューの「Projects」をクリック。右上の「Create Project」を押します。
入力項目は2つだけ。
- Name(プロジェクト名):例「ブログ執筆_副業特化」
- Description(説明):例「副業ブログの記事執筆用。ペルソナは30代会社員」
ここで「ジャンルごとに分ける」のがコツです。私は「ブログ執筆用」「note有料記事用」「X投稿用」の3つを使い分けています。1つのプロジェクトに全部詰め込むと、AIが指示の優先順位を見失うため、用途ごとに別プロジェクトが鉄則です。
Step2:Custom instructions に文体ルールを書き込む
プロジェクト作成後、画面右側に「Set project instructions」という欄があります。ここがいわば「専属ライターの研修マニュアル」です。
以下のテンプレートをそのままコピペし、自分用にカスタマイズしてください。
あなたは私専属のブログライターです。以下のルールに厳密に従ってください。 【読者像】 - 30代の会社員、副業初心者 - 平日夜にスマホで記事を読む - 「自分にもできそう」と思える具体性を求めている 【文体ルール】 - です・ます調 - 1記事につき比喩を1つ入れる(例:「宝の持ち腐れ」「研修マニュアル」) - 1文は60文字以内を目安にする - 段落は3〜4文ごとに改行 【絶対に使わないNG表現】 - 「いかがでしたでしょうか」 - 「〜と言えるでしょう」 - 「〜することが大切です」 - 「皆様」「お役立ち情報」 【記事構成】 - PREP法(結論→理由→具体例→結論)を基本とする - 導入は3行以内に収める - H2見出しは5〜7個、各セクションは400字以上 【数字の入れ方】 - 抽象論を避け、必ず具体的な数字を1セクションに1つ以上含める - 「短縮できる」ではなく「30分→5分に短縮」と書く 依頼があれば、まず構成案(H2見出しの一覧)を提示し、私のOKを得てから本文執筆に進んでください。
ポイントは**「やってほしいこと」と「やってほしくないこと」を両方書く**こと。AIは肯定指示だけだと暴走しがちですが、NGリストを明示すると精度が劇的に上がります。
Step3:ナレッジに「3点セット」を入れる
Custom instructionsの下に「Add content」というボタンがあります。ここにファイルやテキストをアップロードすると、Claudeが「常時参照する資料」として活用してくれます。
入れるべきは以下の3点セットです。
①過去記事5本(テキスト化) 自分のブログから反応の良かった記事を5本選び、テキストファイル(.txt)または PDF にしてアップロードします。HTMLタグを除いたプレーンテキストが理想です。Claudeはこれを読んで、あなたの語彙の癖・段落の長さ・接続詞の選び方を学習します。
②読者ペルソナシート 以下のフォーマットで1ファイル作成してください。
【ペルソナ】副業ブロガー佐藤さん(仮) - 年齢:35歳、男性 - 職業:IT企業の営業職 - 副業歴:6ヶ月、月収3000円 - 悩み:時間がない、何を書けば伸びるかわからない - よく検索するワード:「副業 月5万」「ブログ 続かない」 - 響くフレーズ:「今日からできる」「実体験」「失敗談」 - 嫌うフレーズ:「簡単に稼げる」「誰でも」「絶対」
③NGワード・ブランドガイド 独自ドメインで運営しているなら、ブランドの方針もまとめておきます。「断定表現は控える」「医療・投資の助言はしない」など、コンプライアンス面のルールも入れておくと安心です。
Step4:実際に使ってみる
ここまで設定すれば、あとは新規チャットを開いてひと言投げるだけ。
今日は「副業ブログで月1万円を達成するための記事ネタの探し方」について書いてください。
これだけで、あなたの文体・読者像を反映した構成案が返ってきます。私の場合、初稿の完成度は体感で従来の2.5〜3倍。修正は「数字をもう少し具体化して」「比喩を別のものに変えて」程度の微調整で済みます。
Step5:「育成サイクル」で精度を上げる
ここからが他の解説記事には書かれていない部分です。Projectsは育てるものだと考えてください。
運用ルールはシンプルです。
- 公開した記事のうち、反応が良かったもの(PV・滞在時間・SNS反応)を月1回ピックアップ
- それをテキスト化してナレッジに追加
- 古い・反応の悪かった記事はナレッジから削除
- ナレッジは常に5〜10本の「お手本記事」だけを保持
このサイクルを回すと、Claudeが学習する「あなたの文章」が常に最新かつ最高品質に保たれます。3ヶ月続ければ、AIの初稿が「自分が書いたのか、AIが書いたのか分からない」レベルに到達します。
応用編:もう一段階レベルアップさせる3つのテクニック
①「執筆フェーズ別」プロジェクトを分ける
1つのプロジェクトに全機能を詰めず、**「ネタ出し用」「構成案用」「執筆用」「リライト用」**の4つに分割すると、各タスクの精度がさらに上がります。リライト用には「冗長な表現を削る」「数字を追加する」など、専用の指示を入れておきます。
②競合記事を「反面教師」として読み込ませる
ナレッジには「お手本」だけでなく、**「こうは書きたくない記事」**も入れられます。「以下の記事は典型的な薄いAI記事の例です。これと逆の方向性で書いてください」と指示すると、差別化の精度が跳ね上がります。
③Artifacts機能と組み合わせる
Claudeには生成物を別ウィンドウで編集できる「Artifacts」機能があります。Projectsで初稿を出させたあと、Artifacts上で部分修正の指示を出すと、全体を再生成せずに差分だけ更新できるため、トークン消費が約40%削減できます。
よくある失敗と対処法
失敗1:ナレッジに過去記事を入れすぎる 20本も30本も入れると、Claudeが平均化された無難な文章を出すようになります。**5〜8本の「最高傑作だけ」**に絞ってください。
失敗2:Custom instructionsが長すぎる 2000字を超える指示を書くと、AIが優先順位を見失います。1000字以内、できれば500字程度にまとめましょう。
失敗3:プロジェクトを使い回しすぎる 「ブログもnoteもXも全部このProjectsで」とやると、文体が混ざります。媒体ごとに分けるのが鉄則です。
失敗4:初回の出力で諦める 1回目の出力が微妙でも、「ここはもっと〇〇に」とフィードバックすると、同じプロジェクト内では学習が進みます。3〜5回のやり取りで仕上がっていく前提で使ってください。
まとめ:今日の小さな一歩
要点を整理します。
- Claude Projects は「Custom instructions+ナレッジ」の二段構えで化ける
- ナレッジは「過去記事5本+ペルソナ+NGガイド」の3点セット
- 用途ごとにプロジェクトを分ける(混ぜない)
- 月1回、ナレッジを更新して育てる
- 失敗の8割は「指示の入れすぎ」「ナレッジの入れすぎ」
**今日できる一歩:過去記事3本をテキスト化して、Projectsに入れるだけ。**所要時間は15分です。これだけで明日からの執筆体験が変わります。1週間運用すれば、ChatGPT時代には戻れなくなります。
さらに深く知りたい方へ
この記事ではClaude Projectsの基本構築をお伝えしましたが、実際に私が運用している**「ジャンル別Custom instructionsテンプレート集(5種)」**や、読者ペルソナシートの完成版フォーマット、月1回のナレッジ更新チェックリストについては、noteの有料記事でまとめて配布しています。
「設定の細部までそのままコピペで真似したい」「育成サイクルの実例を見たい」という方は、よろしければそちらも覗いてみてください。